施工図面をもとに、柱の大組や溶接をするのが私の仕事。17歳から働き始めているのでキャリアは16年になります。仕口の一次加工からコア組、パネル組、最後にそれら主要部品を、専用の組立て架台を用いて柱製品として大組みをする最終工程と、次工程の製造の要となる本溶接を担当しています。朝、一番に当日の仕事量（何組の大組みができるか）を決め、その目標に向かって仕事をします。大組完成品を遅滞なく溶接工程に送り込むことは工程計画上の生命線。「いつまで」に「何」を「どれだけ」必要なのか把握し、決められた納期を厳守できるよう、逆算してこなしていきます。

入社後、5～6年はサンダーがけなど雑用がほとんどで、図面さえ見たことがありませんでした。下積みポジションから早く上にあがりたいとやる気を出しました。次のステップに進むにしても未知の世界で不安はあったのですが、誰もが最初はゼロの状態と考え、わからないことがあるたびに直属の上司に確認し、技術を学びました。懇切丁寧に教えてもらえ、今の自分があるのは、その人の教えがあったからと感謝しています。そうして少しずつ仕事を覚えていくうちにさらに興味がわき、楽しくなっていきました。不安を乗り越えると新しい世界が待っていると、わかるので、今でも様々なことに挑戦しています。

工程最後の大組みなので責任も重大、各所の寸法・直角度を見て1㎜単位の微調整をしつつ、設計寸法誤差内に納めるように組んでいきます。作業が円滑に進んだ時や街で自分が携わった建築物を目にすると嬉しく思います。自分の携わった鉄骨が建物として地元のあちらこちらに建っていることを思うだけで、何とも言えない充実感に包まれます。

経験をして覚えていく仕事ですから、まずやってみてもらい、間違えれば直すというスタイルで指導しています。私自身も上司から同じように指導を受けました。入社後1年くらいは、常に上司に確認をお願いしていました。合っていれば達成感も得られますし、その積み重ねで知識と実績を身に付け、自信を持って仕事に取り組んでほしいと思います。

効率よく仕事を進め、生産性を上げることを心掛け、部下にも意識するようにアドバイスしています。例えば、ロボットの作業がもうすぐ終りそうなのに次の準備ができていないと無駄な待ち時間が発生します。次の段取りをほんの少し意識するだけで生産量も向上します。一人ひとりが自ら考え、臨機応変に対応できる職人になれるよう、皆で協力して職場改善に取り組んでいきたいです。

平松のいいところは、人間関係がとても楽なところです。よけいな気疲れがないので、仕事に集中でき、とても働きやすいと思いますね。

姫路市花田町にある「レクサス姫路」です。友達に「うちが鉄骨を建てた！」と自慢しています。

彼女と姫路でデートしています（笑）。「姫ちゃり」というレンタサイクルを利用して姫路城まで行って、彼女手作りのお弁当を食べたりして、リフレッシュしています。

体力的にも厳しい仕事なので、モチベーションをキープさせることは難しいと思います。だからこそ興味を持って、わからないことは積極的に聞き、知識を増やしていってほしいです。わかることやできることが増えるほど、やりがいもでてきます。入社をして、すぐに完璧に仕事をこなす必要はありません。分からなくて不安なことも多いと思いますが、一人前になれるようしっかりサポートしていくので安心して入社してください。